先生、お久しぶりです!
ミキシング、特にアレンジの過程で音量に変化をつけたい場合、トラックのフェーダー(ボリューム)自体にオートメーションを書くべきでしょうか。それとも、プラグインのOutputにオートメーションを書いたほうが良いのでしょうか。
また、音量を完全に0にしたい場合は、ミュートにオートメーションを書いたほうが良いのでしょうか。
このように伺いたいと思ったのは、トラック全体の音量はオートメーションで固定してしまうよりも、後から自由に調整できる状態にしておいたほうが便利なのではないかと思ったためです。
よろしくお願いいたします。
最初に、セクションごとに音量を変えたいときの話です。
まず大前提:Aメロ・Bメロ・サビで音量を変えたいときは、1本のトラックにオートメーションで音量カーブを書くのはやめましょう。トラックをAメロ・Bメロ・サビの3本に分けて、それぞれメインのフェーダーでバランスを取るのがベストです。
理由は、セクションが違えば楽器編成もオケの音量感も変わり、結局コンプ設置・EQ設置・リバーブのセンド量まで変える必要が出てきます。これを1本のトラックに全部オートメーションで書くと、オートメーショントラックが果てしなく増え、とても把握しづらく作業も煩雑になって効率もガタ落ちです。トラック3本に分ければその煩雑さから解放され、たった3トラックで全てをコントロールできます。
次に、より短い時間で細かく音量を変えたいときの話しです。
細かいオートメーション(ボーカル等):最終ミックスで「サビ頭の1文字だけ持ち上げる」「伸ばした音の最後だけ強調する」といった細かい音量オートメーションを書くことがあります。これをトラックのメインフェーダーを使ってオートメーション書くと、あとでトラック全体の音量バランスを取りたいときにメインフェーダーが使えなくなってしまい不便ですよね。
そこで、音量調整専用のプラグインをプラグイン・チェインの最終段に挿して、それを使ってオートメーション書くのがおすすめです。最新のCubaseにはこの目的用に"Volume"という「フェーダー1本だけ」のプラグインが付属していますが、プラス方向には6dBしか上げられず、また解像度も固定なので使い勝手が悪いです。一方でA.O.M.という日本のメーカーの「Triple Fader」というプラグインがこの点において非常に優れており、この目的に最適で、しかも無料で配布されています。インサートの最終段に挿して、このプラグインのボリュームでオートメーションを書いてみてください。
▶ ダウンロード(無料): https://aom-factory.jp/products/triple-fader/
A.O.M.は、僕が高校生の時に24段変速のスポーツチャリでアホみたいなスピードで走っていて車にハネられて彼方へ飛んで行った交差点のすぐそばにあります。
追記
音量を完全にゼロ=無音にするのなら、オートメーションでミュートをオン・オフするのが最適です。
先生、こんばんは!
詳しい返答ありがとうございます!大大大変参考になりました!!!
1,「トラックをAメロ・Bメロ・サビの3本に分けて、それぞれメインのフェーダーでバランスを取る」
↑
この発想は全くありませんでした…考えてみれば、とてつもなく合理的ですね!!!
ソフト音源を用いたアレンジメント中では、同じ音源を複数立ち上げる必要がある場合、PCの動作が重くなりそう、という点に関しては少し心配です…(・・;)
ミキシングでは凄い効果的なノウハウだと思います。ありがとうございました!
2,「Triple Fader」←こういうのを求めてました…!!!
トラック全体のフェーダーにオートメーション書きたくない、かと言ってプラグインのOutputで書いてもなんだかなぁ…と思っていたところなので、とっても助かります!!!
そして先生がご無事で何よりでした 🤣 どの交差点なのかはイマイチ分かりませんが、アハハハ!!!
ありがとうございました!


