DTM用PCを自作 その15 (最終回)

命名

6年前に組んだ前PCの ”コンピューター名” は、映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のキャラクターにちなんで ”ZERO” としていたが、今回は初の白い筐体ということで “SNOW” と命名。LANネットワークに接続してしばらくしたら、ino先生が「先生、大変です!!! 知らないパソコンがネットワークに繋がっています!!!」(それ俺・・・)

概要

筐体:ミドルタワー
OS:Windows 10 Home
CPU:Core i9-9900k (3.6GHz / 5.0GHz)
グラフィック:GeForce GTX1050Ti
メモリー:32GB (3600MHz)
ストレージ:NVMe 1TB M.2
ストレージ:SATA 4TB SSD

パーツ

CPU:Intel / Core i9-9900K
MB:ASUS / Prime Z390-A
Memory:G.SKILL / F4-3600C19D-32GSXWB
M.2:Western Digital / SN750 NVMe 1TB
SSD:Crucial / MX500 CT2000MX500SSD1/JP
GC:ASUS / NVIDIA GeForce GTX1050TI
Case:Fractal Design / Define R6 USB-C
CPU Cooler:Alphacool / Copper 30 3x120mm kit
Add. Radiator:Alphacool / NexXxoS ST30 280mm
Power Unit:Seasonic / PRIME Ultra 650
PCIe:ASUS / ThunderboltEX 3
LAN Card:no brand

購入ショップ:Amazon, ドスパラ, ツクモ電気, パソコン工房, 秋葉館, PC4U, Amazon(US)など
購入費用合計:37~8万円前後

ストレージが高いので、HDDを用いれば30万円くらいでは。CPU、マザー、メモリ、電源を1ランクずつ落とし、グラボを省き(CPU内蔵のGPUを活用)、クーラーを空冷にすれば、20万円を切るのでは。

外部接続ポート

【USB / Thunderbolt】
 8 x USB 2.0
 5 x USB 3.1 Gen 1
 5 x USB 3.1 Gen 2 (2 x Type C)
 1 x Thunderbolt 3

【ディスプレイ】
 3 x DisplayPort
 2 x HDMI
 1 x DVI

【オーディオ】
 7 x Audio jacks
 1 x S/PDIF Optical out

【その他】
 2 x LAN
 1 x PS/2

レイテンシー

今回の自作ではオーディオI/Oのレイテンシーを下げることがひとつのテーマ。その結果は以下の通りとなった。使用したオーディオI/Oは、PreSonus Quantum。接続はThunderbolt2。

BUFFER(kb)
IN(ms)
OUT(ms)
TOTAL(ms)

32
0.417
0.583
1.000

64
0.750
0.917
1.667

128
1.417
1.538
2.955

256
2.750
2.917
5.667

512
5.417
5.583
11.000

1024
10.750
10.917
21.667

2048
21.417
21.583
43.000


オーディオI/O:PreSonus Quantum (Farmware:1.1-8)
Thunderbolt 変換アダプタ:AKiTiO T3T
ASIO ドライバー:Quantum ASIO Driver (Ver. 9.15.28.559)
サンプリング周波数:96kHz
オーディオプロセッシング精度:64bit float

ダイレクト・モニタリング

スピーカーから耳までの距離が190cmの時、スピーカーから出た音が耳に届くまでの時間差が5.588ms(音速を秒速340mで計算)。この値は上の表でバッファーサイズ256kbの際のトータルなレイテンシにほぼ等しい。この程度の遅れでは演奏時に全く支障をきたさないので、リアルタイムレコーディング時にダイレクトモニタリングする必要が一切なくなった。・・・そもそもQuantumにはダイレクトモニタリング機能が搭載されていないのだが(自信満々じゃあないかプリソナス)。

ちなみにこのバッファサイズで、プラグインメーカーWAVESのSSL4000を100トラックにインサートしても余裕。外部DSPを用いず、96kHzで100トラックを超えるプロジェクトを制作、192kHzでマスタリング、目標としていたこれらが現実的となった。ヒャッハーである。
 
 
 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次