DTM用PCを自作 その8 CPUクーラー

僕がDTMを始めたての時に中古で買ったPCのCPUはIntelの80286、クロック周波数は12MHz。幼馴染のギタリストが使っていた80386マシン=33MHzが眩しかった・・・

その後80486マシンに買い替え、本来50MHzのクロックを、アキバで買ったハイパフォーマンスなCPUに換装して100MHzにアップ! この時「このCPUは熱くなるから、冷やした方がいいですよ」と店員にすすめられるままに数百円のヒートシンクを購入。効果があるのか無いのか、そもそも必要なのか全くわからないまま、ただ付属の両面テープでCPUに貼っておいた・・・、これが80年代の終わり頃、CPUを冷やしてみた僕の最初の体験である。


こんな感じのやつな

クーラーのタイプ

空冷:大きなアルミ製のヒートシンクをCPUに取り付け、ファンで熱を逃がす
水冷:冷却ブロック、ポンプ、リザーバータンク、ラジエーターなどを用い、水を循環させて冷やす
簡易水冷:全水冷パーツが一体となっており、冷却液も封入されていて、取り付け簡単

冷却性

一般的には、水冷>簡易水冷>空冷、といった冷却性能となるが、ハイエンドな空冷とシケた簡易水冷だと、空冷の方に軍配が上がることもある。今回は9900Kという発熱し易いCPUを使うため、自分は空冷を候補から除外したが、もし空冷を選ぶならハイエンドな製品が必須。簡易水冷でも280mmや360mmなど、大きめのラジエーターを用いたタイプでないと心配。

Thermalrightの”Silver Arrow”は、とにかくよく冷えることで有名。ただし爆音。サイズの”忍者”は静音性とのバランスの取れた製品(僕は空冷時代、サイズ一本鎗でした)。ただし巨大。

 
簡易水冷ならこれが大人気。120mmファン3連タイプ、そして140mmファン2連のタイプ。2連タイプの方を別のPCに使っているがよく冷える。

サイズ

ケースのスペックに、「何mmの高さのCPUクーラーまで取り付け可能」とか、「何mmサイズのラジエーターまで取り付け可能」とか、「ラジエーターとファンの厚さの合計が何mmまで取り付け可能」とかいった情報が書かれているので、クーラーのスペックとよく見比べて、ケースに収まる製品を購入すること

静音性

空冷はファンの回転数・風量が命綱なのでノイズは大きくなる傾向にある。静かなPCを組むには厳しい選択肢だ。

一方、簡易水冷は小型のポンプが冷却ブロック(俗にいう”水枕”)に内蔵されている。本格水冷に比べると動かせる水の量は少ないがポンプの音は静か(ほぼ無音)。メインはラジエーター用ファンのノイズになる。

水冷の場合は、より力のあるポンプでたくさんの水を循環させるので簡易水冷よりもポンプのノイズはやや大きい。が、簡易水冷よりよく冷えるので、ラジエーター用ファンの回転数は低くなる傾向にある。

冷却性、静音性、コスト、手間、これらを総合すると、簡易水冷が最もバランスが取れているのかな、と個人的には思う。ただ9900kの発熱量を考えると本格的な水冷も視野に入れていいと思う(特にオーバークロックを考えるなら)。

自分は今回、本格水冷に踏み切ることにした。ただ、部品の選定・購入の手間を鑑みてキットを購入。さらに140mmx2サイズのラジエーターを追加することにした。う~ん、30年前は数百円で済んだのに・・・

水冷キットの箱を空けると中から13点。バラで購入するよりもお買い得になっている。右に見えるのが追加で設置するラジエーター。

 
 
 

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