DTM用PCを自作 その7 ケース

サイズ

今回のマザーボードはATXという極めて一般的な規格なので、この点ではケースの選択肢は非常に多い。また、アツアツなことで知られているCorei9 9900kの場合、空冷にするならよく冷えるハイエンドのクーラーが必須。この場合、巨大なるヒートシンクが収まる横幅の広いケースが必要になる。簡易水冷や本格的な水冷にする場合は、ラジエーターが収まるサイズのケースが必要。今回は水冷を前提として、360mmという大きめサイズのラジエーターが搭載できるケースから探すことにした。

デザイン

北欧デザインの洒落たケースから中2病まで、様々な選択肢から選べるのも自作ならでは。

冷却性

グラフィックボード、メモリ、VRM、チップセット、ドライブなど、CPU以外のパーツが発する熱量もなかなか。冷却性を重要視したケースは、ファンの設置場所のバリエーションも多く、ケース内のエアフローやパーツのとの位置関係も念入りに考慮されている。

CPUクーラーを空冷にすると、CPUの熱がケース内側に放たれるため、風通しの良い大きめのケースを選ぶのがコツ。水冷の場合はCPUの熱を外へ逃がすのでケース内の温度はさほど上がらない。しかしCPU回りに風の流れが起きないため、メモリーやVRM(CPUへの電圧を管理する部分)が高温に達しやすい(CPUが高温に達さなくともVRMが140度など高温になって落ちるケースもある)。どちらにしてもエアフローに十分配慮したケースを選びたい。

機能性

フロントパネルの電源ボタンの位置、USBポートの位置や数なども気にしたい。大型のケースは床に置いて使うことが多いと思う。その場合フロントパネルのスイッチやポート類は最上部に付いているケースが使いやすい。また自作の場合、部品交換やメンテナンスを行う頻度が圧倒的に多くなるので、サイドパネルがワンタッチで開くと便利。

静音性

音楽制作に完全に没頭しているとPCの動作音など全く気にならないものだ。しかしメロディの創作時に静まり返った環境が欲しい時もあったり、ミックスやマスタリングで、ごく小音量のモニタリングが必要なこともある。どちらにせよ静かに越したことはないだろう。

静音性を重視したケースには実に様々な工夫が施されている。本体の全てのパネルにしっかり厚みを持たせてあったり、サイドパネルやフロントパネル内側全面に防音シートが貼られていたり、ドライブのマウントにゴムのブッシュを噛ますように設計されていたり、ファンの音が外に漏れにくい構造になっていたりetc.etc.etc…..

Fractal Design Define R6

そして僕が今回選んだのはコレ。静音性に配慮したケースで、ひと昔前のケースと比べるとかなり大きめで中は広々(広いと組み立てもラク)。作りは堅牢で重厚。パネルのねじれやネジ穴のズレも全くなく感動モノ。その反面、重量はかなりある。シンプルな北欧デザインは◎。ホワイトを購入しようとしたところ、前面パネルのみチタンブラックの個体が箱潰れのアウトレットで格安出品されていたので即購入。

 
 
 

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