最近、ChatGPTの音楽理論まわりの認識精度が、かなり上がってきている気がします。いや、気がするというか、今日ちょっと試してみて普通に感動しました。
以前はですね、「このコード進行を使っている曲をピックアップして」とか、「この理論的な手法が使われている曲を教えて」みたいなことをAIに頼むと、かなりの確率で間違っていたんです。10中8、9は間違い。5曲出してもらって、そのうち正解が1曲あるかどうか。下手すると、5曲ぜんぶ違う、なんてことも普通にありました。
なので僕の中では、「AIは文章を書くのは得意だけど、こういう音楽理論の具体例を探すのはまだ厳しいな」という印象がけっこう強かったんです。
トニックペダルの曲を聞いてみた
今日試したのは、トニックペダルです。ペダルポイントというのは、ざっくり言うと、コードがどんどん変わっていく中で、特定の高さの音をずっと鳴らし続ける手法です。その中でも、主音を保ち続けるものをトニックペダルと言います。で、ChatGPTに「トニックペダルを使っている曲をピックアップして」と頼んでみたんです。そしたら、8曲出してくれました。で、ひとつひとつ確認してみたところ、8曲中8曲、全部ちゃんとトニックペダルが使われていました。これは本当にすごい。

佐野元春「SOMEDAY」と松任谷由実「ESPER」以外はAIが提示した楽曲。
今までの感覚からすると、かなり驚き
今までだったら、この手の質問はかなり危なかったんです。「それっぽい曲名」は出してくる。でも実際に確認してみると、その手法は使われていない。あるいは、別の理論と混同している。そんな感じが多かったんですね。でも今回は違いました。僕が追加した佐野元春さんの「SOMEDAY」と、松任谷由実さんの「ESPER」以外は、すべてAIが提示してくれた曲です。そのAIが提示した曲すべてに、きちんとトニックペダルが使われていました。一つも間違っていませんでした。いやー、これはちょっと驚きました。AI、ここまで来たか、と。
作曲・編曲の勉強にかなり使えるかもしれない
もちろん、AIの答えをそのまま鵜呑みにするのはまだ危険です。最終的には、自分の耳で聴く。コードを確認する。理論的にちゃんと合っているか見る。ここは絶対に必要です。でも、作曲や編曲を勉強している人にとって、「この手法が使われている実例を探す」という作業は、かなり大事なんですよね。理論は、言葉だけで理解してもなかなか身につきません。実際の曲の中で、「あ、こうやって使うのか」と感じた時に、初めて自分の中に入ってくる部分があります。
その実例探しをAIがかなり高い精度で手伝ってくれるようになるなら、これはかなり大きいです。レッスンでも、「じゃあこの手法が使われている曲をいくつか聴いてみましょう」という流れを、今まで以上に作りやすくなる気がしています。
ちょっと注釈
ちなみに今回の結果は、僕が使っているChatGPTのProモデルで試したものです。月額3万円前後の上位プランですね。なので、安いプランや無料プランで同じ質問をした時に、同じ精度で答えてくれるかどうかまでは、まだ僕の方では確認できていません。ここは一応、注釈として書いておきます。
AIを使うレッスン、けっこう面白くなりそう
AIに講師の代わりをさせる、という話ではありません。そこはちょっと違うと思っています。でも、講師がAIをうまく道具として使うことで、レッスンの内容をより充実させることは、かなり現実的になってきた気がします。特にコード進行、作曲、編曲、DTMの勉強では、「知識を説明する」だけではなく、「実際の曲の中でどう使われているかを見る」ことが本当に大事です。そこをAIが手伝ってくれるなら、これはかなり頼もしい。
いやー、今日はちょっとワクワクしました。今後のレッスンでも、AIをうまく使いながら、より実践的で面白い学び方を作っていけたらいいなと思っています。

