最後のお仕事

東京音楽教室最大のイベント『作曲のMUSi』が、今年2016年も無事終了しました。今回は特にクオリティの高さが際立ち、手ほどきをしてきた身としては誇らしいばかりです。今年から、集まった参加費と教室の公式サイトに貼られたアフィリエイトの合計を、ユニセフに募金していくという活動を始めました。音楽や芸術は、食べ物や医療と違い、無くても死にません。無くても死なないものに、こんなに一生懸命になれる僕らはとても幸せです。音楽を習えるのも、教えられるのも、あらゆる意味で恵まれた環境があるからだと痛感します。
 

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高いよね、入学金

そして僕は今、最高に幸せな気分です。10年前、ある音楽学校で初めて講師という仕事をするようになった時のことです。当時、その学校では、多額の入学金を払ったにも関わらず、思うような指導を受けられないので生徒が次々と学校に来なくなるという状況でした。それを見た僕は、講師のレベルを上げたり、レッスンの内容を充実させるべきだと校長に直訴しました。すると「何を言ってるんだ。カネだけ払って来なくなるヤツらが大勢いるから学校が成り立ってるんじゃないか!」と一喝されて絶句しました。
 

自分の常識=他人の非常識

その後も、生徒のためにああするべきだこうするべきだと、ミーティングの度に提案していると、「やりたいことがあるなら、お前の学校を作って、そこで好きなようにやればいいじゃないか!ここは俺の学校なんだから、俺がやりたいようにやるんだよ!」と校長に一蹴されました。つまり根本的なベクトルが違っていて、僕はその学校を「良くしたい」と思ってさまざまな提案をしていたのだけれど、校長も他の講師も「良くしたい」とは思っていなかった、ということです。なるほど、どうりで学内で孤立するわけだ笑 
 

お元気だといいです

今こうして、生活が成り立つ程度のレッスン料を頂いて、どうしたら生徒が伸びるかということを念頭に置いてレッスンを行い、カネ儲け目的ではないイベントを企画して非常にクオリティの高い生徒作品を発表し、収益を募金するというように、「やりたいように」教室を運営しています。あの時の「やりたいことがあるなら、」という校長の言葉は、今の僕にとってたいへん貴重なものになりました。それと、講師経験ゼロの僕に「音楽を教える」という機会を与えてくれたことに、今でも感謝しています。それがあって今ここにいます。
 

これからもよろしく

当時は、僕がカウンセリングするとポロポロと涙をこぼす生徒もいたけれど、今はどんな学校になっているのでしょうか。生徒が喜んで通っているといいけれど。。おっと昔話になってしまいました笑 というわけで、募金という、このイベント最後の仕事が終わって、幸せいっぱい胸いっぱい^^ これからも勝手なことをしていくけれど許してね~♪

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