豆から挽いて淹れるの図
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そりゃあ豆から挽いて淹れたらおいしいよねー。だけどこの手間、見て下さいよ。飲むときは1日に3杯も4杯も飲むのに毎回この手間? いやムリムリムリムリ、絶対ムリ! 何杯分かを作ってサーバーに? いや、煮詰まるか冷めるかのどっちかでしょ。こちとら朝9時から夜11時半まで仕事してるんだから。
最新式全自動コーヒーメーカー
最新式のコーヒーメーカーは、ミルが臼式だったり、粗びき細びきが選べたり、マイコン制御で蒸らし時間を設けたり、お湯を回し入れたり、シャワー状にお湯を注いだり、お湯の温度を選べたり、それはもう各社涙ぐましいほどの努力の結晶といえる製品を出していますが、結局のところ何をどうやったところで、マズい。マズいのひと言に尽きます。だって人が手で淹れるより旨かったらもうこの世からバリスタ淘汰されてるハズじゃん。まぁどうやったって今現在はマシンじゃなく人が上手に淹れた方がずっと旨いんです。
スタバのオリガミで淹れるの図
日常生活の中で全行程を自分でするのは僕には現実的ではないし、かといって全自動サーバーのマズいコーヒーは飲みたくない。じゃあ落としどころはどこ? ということで僕の場合は粉を1杯ずつの小分け包装にしたドリップ式のコーヒーに落ち着いてます。かれこれ30年以上前から(当時は2銘柄くらいしか出てなかった)。これだと一番上の図のオレンジで囲んだところをやらなくていい。しかも上手に入れればちゃんと旨い!! 1杯しか飲まない日も、5杯飲む日も 無駄なくいつも変わらず旨い。
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お湯の注ぎ方(完全に自己流)
豆の種類とか、焙煎の仕方とか、挽き方とか、お湯の温度とかあるけれど、やはり最後の”お湯の注ぎ方”で決着が着くと僕は思っています。では自分が気を付けていることを列挙します。
・蒸らしの為のお湯は糸のように細く注ぎ、お湯が粉全体に染み渡りながらも1滴も下に落ちないようにする
※ポットを傾け注ぎ口からお湯がほんの少し出始めたら右手の角度をロックして左手を動かす
※お湯が紙に直接かからないよう注意
・20~30秒蒸らす
※夏は20秒冬は30秒のイメージ(気分の問題)
※あまりに部屋が寒ければ手で蓋をする(気分の問題)
・蒸らし後の1投目は、かなり高め(粉の表面から15センチ)から粉を撹拌するように注ぐ
※このやり方はどこをどう調べても何にも書いてない
※1杯ずつの小分けドリップの場合、1投目でこれをやらないと全くパンチの無い味になる
※ジョボジョボと音がして泡が立つが動じない
・2投目は1投目のお湯が落ちきる前に出来るだけ低い位置から(お湯の勢いを殺して)たっぷりと注ぐ
※静かに円を描きながら
※チョロチョロと注がず、そこそこの太さで
※ここで湯の勢いを殺さずに雑に注ぐと渋味の強いコーヒーになる
・3投目以降も低い位置から注ぐのは同じ
※常にお湯が落ちきる前に次を注ぐ
※コクを出したい時は少量を回数多めに注ぐ(やり過ぎ注意)
※あっさりさせたい時は多めに注いで回数を減らす
・灰汁(あく)が出て渋みやえぐみが増さないよう最後まで落とし切らずに切り上げる
※これをしないとヒドい味になる
・常に気を付けていること
>2投目以降は周囲の”コーヒーの壁”を壊さないように注ぐ(お湯が紙に直接触れるのは論外)
>どう注いでもお湯は少しだけ斜めに入るので途中から向きを反転させて注ぐ
>マグでたっぷり飲みたい時は3投目から少量を回数多めに注ぐ(注ぎ始めてから2分30秒を超えないよう注意)
人が手で淹れる微妙な加減は今のコーヒーメーカーでは絶対に無理です。それこそトルクセンサー付きのミルや3D立体センサーやサーモセンサーを装備した人工知能搭載のコーヒーメーカーロボットだったら、おいしいコーヒーが淹れられるかも知れませんけど。
…でも上手に淹れないと駄目ですよ。いつか僕が忙しい時にino先生がコーヒーを淹れてくれましたけど、、、超激マズでした!! ビックリするくらいマズかったです。「スタバのオリガミでもこれ程までにマズく淹れることができるんだ!」と、旨さの限界ではなくマズさの限界の方を知り、その幅の広さにあらためて驚かされました。
ドトールでも十分過ぎるくらいおいしい
個別包装のドリップ式の商品の中ではスタバのオリガミは少々お高い部類です。これがドトールになるとかなりリーズナブルになってきますが、ちゃんと淹れるとコクがあって雑味の無い透明感のあるおいしいコーヒーが淹れられます。クラシックブレンドがオススメ。
まとめ
良い音源を持っていてもアレンジがヘタクソだと目も当てられないものになってしまうのと同じで、道具に頼ったりじゃなく自分自身を鍛えていくのが一番、ってことなんでしょうね。演奏でも音楽制作でもミックスでも一緒だなー。Neutronなんか使っておまかせミックスしても、全自動のクッソまずいコーヒーみたいなサウンドしか出てこないもんね。
【追伸】
大事なことを忘れていた! ケトル超大事! 僕はこれを使ってます(両方)