プロになる”コツ”?

最近、プロ志望の生徒が、2人ばかり立て続けに夢を放り出したので、僕自身への覚え書きという意味でも記しておきます。

プロになることが目標の生徒は、

・勉強/分析
・楽器練習
・創作

この3つに、”大量に” 時間を注ぐこと。またそれが可能な環境を作ること。僕が思うに、最低でもひと月に80時間から100時間くらいは上記の3つに割けないと難しいように思います。次に、

・あきらめない
・甘く見ない
・サボらない

こと。10年頑張って芽が出なくても11年目に芽が出るかも知れませんし、30年頑張り続けても芽が出ないかも知れません。でも31年目に芽が出るかも知れません。誰にもわかりません。でも途中であきらめると、可能性は0パーセントなので、あきらめないことは”絶対条件”です。あと例えば2,3年で何とかなるカモと思っているような”完全にナメ切った人”は、いとも簡単にあきらめたりします。なのでスタート時点で甘く見ないこと。下地が全く無ければ、まず10年の精進は必須です。また期間ばかり長くても無意味なので、サボらずに続けること。

これらがプロになる”コツ”だと思います。ついでに上手にミックスする”コツ”もよく尋ねられるので、記しておきます。

騒音が無く集中できる環境で、楽器の音色や音量やパン、そして楽曲のアレンジに細心の注意を払って、優れたミックスの楽曲を大量に聴くこと。その際、気が付いたことや、頭に浮かんだことをノートに書き留める。これを長い年月に渡って続けること。目標はノート10冊。

それと、自分のオリジナル曲でも他人の曲でも構わないので、まずは100曲ミックスしてみること。頭の中にある理想のバランスや音色を作ってみて、優れた既存曲と聞き比べてみること。エフェクトの使い方がわからなかったら、その都度勉強すること。

あと、”出来るだけ見栄えのいいサウンドにしたい”とかいったエゴを捨てて、”良い音楽を提供して聴く人を幸せにしたい”というサービス精神を元にミックスすること。恐らく、プロのシェフが料理を盛り付ける時と同じだと思います。毎日、”イイカッコしたい”とか、”褒められたい”とか思って盛り付けているシェフはいないと思います。最大のコツは、この”何のためにミックスするのか”といった”目的”を取り違えないということでしょうか。自分ではなく、聴いてくれる”誰か”のために精進したり機材を導入したりというのは、ミックスを仕事にしているプロにとっては当然でも、アマチュアには盲点かもですね。

以上です。今日は画像ナシ!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次