
先生、こんばんは
転回型に関して、今更ですがお聞きしたいことがあります。
もし間違いがなければ、クラシックの和声理論では転回型を使用する際かなり色々なルールがあったと思いますが、ポピュラーの中ではそれはもっと自由に使用してもいいということでしょうか?
前回の耳コピした曲には、GM7onF#を使用してましたが、クリシェでもないのにこんな風に転回型を使用しても良いのが不思議です
https://tokyo-ok.jp/community/postid/5051/
また5小節目からは確かにクリシェですが、最後のコードが転回型なのも、クラシックの考えとはかなり違うような気がします。クラシックに関してもそこまで詳しいわけではありませんが、何となく「転回系は慎重に使うべき」というイメージがあります
よろしくお願いします
>クラシックの和声理論では転回型を使用する際かなり色々なルールがあったと思いますが、ポピュラーの中ではそれはもっと自由に使用してもいいということでしょうか?
その通りです!
>クリシェでもないのにこんな風に転回型を使用しても良いのが不思議です
この冒頭部分のピアノは、単に「コードの構成音を時間的に分散させている」というだけではなく、「メロディ」として奏でているという側面があります。
だから「ファ#ソレー」のメロディに対して、これを純粋に「コード」として捉えればGmaj7onF#かもですが、メロディとして捉えたら「コードGの雰囲気を感じさせるメロディを奏でているだけ」ということになり、ことさら「これは分数コードです」というわけではありません。
つまりこの冒頭は「メロディだけの部分」であり、「コードを感じさせるメロディでもある」と捉えるのが妥当で、ここで鳴っている音を全て「コードの構成音」「一番下で鳴っている音を重要視して分数コードとして考える」という必要そのものが無いように思います。
つまりここで「ジャーン、ジャーン」とコードが鳴っているわけではないので、コード進行の作法について悩む必要は特にありません。気にしなくて大丈夫。でも耳のトレーニングや、コードを考えるトレーニングとしては非常に有益だったと思います!


