
6月に宝塚の公演を見に行ったときから随分時間が経ってしまいましたが、感想を書こうと思います。
『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~
ストーリーがかなりわかりやすかったです。
歴史もののような演目では、時代背景や人物の関係がすぐに理解できないこともあるのですが、これは「なんでこの状況になっているんだっけ…」「この人とはどういう関係?」など考えなくても話がわかって気楽に楽しめました。
船橋先生の花組一番の推しだという、リヒター役の聖乃あすかさんにもしっかり注目してきましたよ。
休憩の時にお手洗いで私の後ろに並んでいた人たちが「ほのちゃん今日もかっこよかったね」「ほんと来てよかった~」と話していました。
やっぱり人気なのですね~、それもわかります!
『愛, Love Revue!』
これまで何度か宝塚を観劇してきた中でも、一番良かったと感じる場面がありました。
ピアノがリストの「ため息」を始めから終わりまで奏でる中、想い合う二人が歌も台詞もなく踊るという場面です。
柔らかなピアノの音だけがホールに広がり、舞台の上で踊っている二人の世界に引き込まれるようでした。
物音を立てるとこの世界が壊れてしまうような気がして、息をひそめてじっとしていました。
曲が終わるまで、時間が随分長くかかったように思えました。
歌も台詞もない、こんなに静かな場面を宝塚で見たのがはじめてで、宝塚ってこういう表現もするんだという驚きと、良すぎてなんだか吐きそうな気分です。
その後、頭の中でずっとその場面を反芻し続けていて、『悪魔城ドラキュラ』や『愛, Love Revue!』の他の部分はあまり思い出せません。
この場面の印象が強すぎて他に書くことがあまりなく、こんな感想で良いのかとあれこれ考えているうちに2カ月経ってしまっていました…
私の文章では何も伝わらないと承知の上で、ただこの場面が良かったと船橋先生にお話したくて、感想を書かせていただきました!