船橋先生、いつもお世話になっております。
練習を兼ねて、久しぶりにワンコーラスを意識して曲を書いてみました。
サビから書き始め、その後A、Bメロの順に作ったのですが、各パートの差別化を意識すること(リズムやコード進行、音域など)をいろいろと試行錯誤してみたのですが、難しいなと思っています。
最初はもっとサビの部分などにコードをバンバン入れていたのですが、以前教えていただいたように、コードトラックはメモ書きだと思って、コードチェンジが必要な部分のみを入れるようにしてみました。
久しぶりに新しい曲を練習してみたのでいろいろと手探りなところばかりですが、添削よろしくお願い致します。
これは、何を伝えようとしている曲?
伝える、という言葉にするには弱いかもしれませんが、イメージしたのはクリスマス前後の冬の景色です。テーマは「大人になってから見るクリスマスの景色」といったところでしょうか。時間は夕暮れ時、仕事を終えて家に向かっている最中みたいな感じです。
A…街がクリスマスムードになっていくのを眺めている様子。少し自分の心もワクワクはしているような感じ。
B…綺麗だなとか楽しそうだなとは思うものの、まあクリスマスも平日だしね、なんて思う自分が少し寂しいなと思っているような感じ。
サビ…そんなことを考えていると、暗くなり始めた空にイルミネーションが輝き出して、子供の頃のような純粋なワクワクやドキドキが蘇ってくる感じ。
……をイメージしてみました。後付けではないのですが、音楽での表現がうまくできていないなとは思います💦自分の中ではスレイベルを鳴らしたいな(心の中では鳴らしていました)と思っていました。
長くなってしまいましたが、よろしくお願いいたします。
OK, ではそろそろアドバイスの次元を少し上げていこうかな。
サビですが、「コードチェンジをするためにコードチェンジをしている」といった進行のようです。これら全てのコードチェンジが「音楽を素晴らしいものにするため」に、真に機能しているのか疑問です。コードを詰め込まないといけないような脅迫観念にかられてコード付けしているように聴こえます。
特に白くミュートしている部分は完全に蛇足で、必要性が全く感じられません。「無理やりねじ込んだ感」がすごいです笑 その証拠にこれらをミュートした方がずっと良い流れに聴こえます。その良い流れ「以上」に良い流れを作れる進行を見つけられた場合は挿入してもいいと思います。悪くなるものを無理にねじこまないことです。料理に「マズくなる調味料を手当たり次第に加える」ようなものです。
ブルーとグリーンのところですが、人がコードのサウンドを聴いてそのコードの持つ "ムード" を咀嚼して腹落ちするまでには一定の時間がかかります。ここのコードチェンジは、聴き手が先行するコードをまだ咀嚼している、つまりムードを飲み込んでいない内に次々と食べ物を口の中に押し込んでいるようなもので、「ただせわしないだけで味わえない」という流れになっています。
ブルーのところは、E7 G#dim として、この1小節をE7(つまり2D)のムードで統一した方が良いですし、グリーンのところはAm7-5 Cmとして、この1小節をSDmのサウンドで統一することで、聴き手がムードを咀嚼して飲み込める時間が確保できます(聴き手の立場になる、という客観性が大事です)。
あとは、この曲のテーマを考えた時にこのテンポが最適かどうかやや疑問です。12月は誰しも忙しいのでこの速さもアリかも知れませんが、ちょっと子供っぽいというか、子供がルンルンワクワクしているようなテンポ感に感じます。主役が社会人ということを考えると、こんなに無邪気にワクワクするのかな? とやや疑問を感じます。bpmを157から150くらいに落した方がいいように思います。
それと最後のGmaj7(b9, 13)、これは完全にアウトです。トニックコードにb9はNGです。ご自分の手でこのコードを弾いてみましょう。やばいサウンドですよ~。Cubaseのコードトラックを使ってコード付けしないようにしましょう。コードは自分の手で弾いて決めましょう。
結構な量になったので、この回はサビのみということで。ちなみにサビのメロディには、コード以上に悪い部分はどこにも見当たりません。また、上記のような視点でABもよく吟味して(自分の手でコード、喉でメロディ、ですよ)今の自分にできる限りの「よい音楽」にして、もう一度提出してくださいな。