先生、こんにちは!
ずっと前から「プレートリバーブ」という存在を知っていました、ボーカルでよく使われることも耳にしたことがあります。
ですが、使い方がよく分からないので、少し考えてみたところ、「そもそもプレートリバーブはどうしてミックスで使われているんだろう?」と気になりました。
ホールや聖堂、ルームは生演奏での楽器の響きを再現するために使われていると思いますが、実際のライブ演奏でボーカルやギタリストの前にプレートを置くことはないと思います。
それなら、どうしてプレートリバーブが使われるのでしょうか・・・。
Chatgptに聞いてみたところ、「初期の録音技術は限られており、実際の空間の残響を再現することはできませんでした。エンジニアたちは、プレートリバーブなどの技術を開発することで、自然環境の音響効果を模擬し、音楽創作に新たな可能性をもたらしました。」と回答してくれましたが、じゃあ今の時代ならいらないかも?とも思ったりします。
よろしくお願いします!
ルームやホールといったリバーブは、耳を傾けると「空間」がイメージできますよね。「リアルな空間のシミュレート」が目的なので、そう聴こえて当然です。
一方でプレートやスプリングといったリバーブは、昔々「残響的」なものを加えるために作り出された、ローテクの時代の「苦肉の策」です。
今は高次元のシミュレートが可能な時代ですが、そんな時代にあっても「苦肉の策」ならではのサウンド、というものがあって、プレートやスプリングの活躍の場がたくさんあります(単なるノスタルジーでなく)。
テープ時代に流行ったテープディレイ、トランジスタが発明される前に使われていた真空管、スピーカーごと回転させてビブラートを得るロータリースピーカー、生身の人間が汗をかきながらコンピューターより不正確なドラムを叩く...全て前時代的なものではあるけれども、それぞれに「ならでは」の「味」があって、今でもその様々な「味」を求める人たちが大勢いる、ということです!
結局、音楽は「聴いた感じ」ですから、新しいとか古いとかしっかりシミュレートできているとかリズムが正確とか、そんなことよりも、「聴いた感じ」が良ければそれでいいし、「それがいい👍」にもなります
先生、詳しいご回答ありがとうございます!
先生のご回答により、私の「ホールや聖堂、ルームは生演奏での楽器の響きを再現するために使われている」という考えは少し偏りがあるかもと思いました。
「リアルな空間をシミュレートする」ように聞こえる、厳密的に考えると、全くこれですね!
残響的なものを加える為の「苦肉の策」、なるほど!そしてそのプレートリバーブは科学が発展した現在でもなお使われているのは、多くの人がそういった残響の感覚を今でも求めているからなんですね…。
そう言われてみれば、プレートリバーブ(バルハラのプリセットを色々聴いてみたところ)の残響は空間のシミュレートというより、なんか独特な感じがしました。
とても勉強になりました!
ご回答ありがとうございます!