Ozone de マスタリング Part4 第一印象

さて今回からマスタリングの本題に入っていきます。

第一印象を書き留める(細かく)

最終ミックスが終わってから1日、あるいは数日経っているとしましょう(その必要性は前回説明しましたね)。その状態で改めてミックスを聴き、その時の印象をノートなどに書き留めていきます。例えば、

・低域がフワフワしている
・ボーカルがやや小さいか?
・リズムにもう少し躍動感が欲しい
・シンバルが大きい?
・ドラムがバタバタしている
・立体感が足りない
・全体にシャカシャカしている
・ビート感が弱い

といった具合にです。僕の場合はレッスンで使用しているホワイトボードに書き留めていきます。これは大変重要なことなので、

必ずやって下さい

 
時間をおいて客観的に自分のミックスを聴いた時の第一印象は、まず”間違いない”と思って下さい。曲を終わりまで通して聴いたとして、2回目に聴く時にはもう耳が自分のミックスに”慣れて”しまっています(人の五感のうち、周囲の変化に短時間で慣れやすいものとして”聴覚”があります)。初回に「おや?」と感じた要素も、次に聴き直した時には既に耳が慣れてしまっていて「大丈夫そうだ」となってしまうからです。

第一印象で感じたことを忘れないよう書き留めておくこと。

もしあなたに素晴らしい記憶力があるなら書かなくてもOK! 僕は5つ目を感じた時には既にひとつ目のことは忘れてしまいますし、全部聞き終わった時には結局3つくらいしか思い出せないので、絶対に書きます。「あと何だっけ?もう一度聴いて・・」は”無い”と思いましょう。1曲通して聴いたことで、もう耳が慣れちゃって発見できませんしね。

今日はここまで!

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