エレキギターに電源は必要ない

エレキギターはアンプに繋がなくても音が鳴ります。弦が振動し、その振動が空気を揺らして音を生み出すからです。ただし、アンプを使わない場合、その音量は非常に小さく、ほとんどが弦の振動音だけになります。アコースティックギターほどの音量や響きはありません。

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ピックアップマイクの仕組みとは?

エレキギターに搭載されているピックアップマイクは、電気信号を発生させる装置です。このピックアップマイク自体は電源を必要としません。ピックアップマイクは、磁石とコイルで構成されており、磁石が作る磁界の中で弦が振動すると、コイルに微弱な電流が発生します。この電流がギターの音を電気信号に変換してアンプに送られるのです。この原理は「発電」と同じ仕組みです。よって、ピックアップマイク自体には電源が必要ありません。

アンプで何が起きているのか?

ピックアップマイクから出力される信号は非常に微弱で、そのままではスピーカーを鳴らすことができません。ここでアンプが登場します。アンプはこの微弱な信号を増幅し、スピーカーを駆動するために十分な電力に変換します。例えば、アンプは数十ワットから数百ワットの電力を供給し、スピーカーを通して大きな音を出すことができます。アンプ自体は電源が必要ですが、ギター自体は電源不要で発電しています。

壁に掛けられたGretsch Duo Jetエレキギター。クラシックなデザインで、ピックアップとBigsbyビブラートアームが特徴的。

こちらの写真に写っているのは、グレッチのDUO JETです。このギターは、独特なデザインと音色で多くのギタリストに愛されてきました。特徴的なのは搭載されているFilter’Tronピックアップで、これはグレッチ独自のハムバッカータイプのピックアップです。

Filter’Tronピックアップは、シングルコイルのような明瞭さと、ハムバッカーのような太くパンチのある音を両立しています。さらに、ノイズが少なく、クリアなサウンドが得られるため、ロカビリーやカントリーからロックまで幅広いジャンルで使用されています。このピックアップが生み出すバランスの良い音色が、DUO JETの魅力の一つです。

Fender Super Champ XDアンプの正面写真。クラシックなフェンダーデザインで、複数のコントロールノブとシルバーのグリルクロスが特徴。

Fender Super Champ XDは、チューブアンプの温かい音色とデジタル技術を融合させたモデルです。小型ながらもパワフルな出力と豊富なボイス設定が特徴で、チューブアンプ特有の温かみあるトーンが、Filter’Tronのクリアでパンチの効いたサウンドを生かしてくれます。Super Champ はピッキングの強弱にも敏感なので、表現力をしっかり引き出してくれます。

アンプ無しでの練習の注意点

エレキギターはアンプとセットで本来の音が出せる楽器です。アンプに繋がずに練習すると、実際の音のバランスやノイズが分からず、アンプに繋いだ時に思っていた音とは異なる場合があります。特に、ノイズが大きくなって驚くこともあります。日常の練習でも、アンプやヘッドフォンでギターの音をモニターすることをおすすめします。最近では、ヘッドフォンジャック付きの小型アンプも多く販売されているので、手軽に利用できます。

まとめ

エレキギターには電源が不要で、ピックアップマイクの仕組みによって発電しています。ただし、アンプを使わなければ本来の音は出せません。普段からアンプを使用して、実際の音のバランスやノイズのコントロールを練習することが大切です。

当教室では初心者向けの楽器指導も対応していますが
主に音楽理論や作編曲、ミックスやマスタリングを中心にレッスンしています

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