【連載】My Plugin FX #01 まず上からなー

“Prod. & Mixing” つまり制作とミックスの時のセットです。マスタリングはまた別のセットになってます。Cubaseではトップメニューの”スタジオ”→”プラグイン・マネージャー”で、プラグインのセットを複数作っておいて、作業に応じで切り替えられる。重宝してます。(右上の▼でメニューを出して切り替えるよ)

さて、ひとつのプロジェクトで何十個も使うものは、いちいちフォルダーなんか開いていられないのでてっぺんに並べています。

【Pro-Q3】ダイナミックEQ / fab-filter
”帯域ごとにフィルターで分けてそれぞれのバンドを加工後に合算” というのがEQなので、使えば音は劣化するし位相も乱れます。だけど使わないわけにいかないのでてっぺんにあります。あらゆるエフェクトの中で一番使うということですね。

EQを使う時、”楽器、あるいは楽曲全体の帯域ごとのバランスを取るために用いる”、”個性や味わいのあるプラグインや実機で魅力的な音にする”、この2つは完全に分けて考えるべきです。上級者やプロはこの2つの要素をいっぺんにコントロールできます(頭の中では分かれているけど)。自分がプロ級だと思えない場合は、後者は完全なオプションと捉えた方が、良い結果に辿り着けると思います。

で、前者の目的でEQを使う場合、僕はfab-filet一択です。

・色付けが無い
・スペアナの解像度が高い(Spanにはかないませんけどね)
・コンプ内蔵(サイドチェイン可)
・扱いやすい(カーソルをホバリングしないと現れないアウトプットだけはNG)
・リニアフェーズ可(選択肢多数、だけどあんなに要るの?)

所有しているプラグインのEQを全部並べたら100を超えると思いますが(みなさんも数十はあるでしょう?)、仕事では「えーっと、このへんだったかな・・・」なんてスクロールしている時間は無いです。趣味ならズラーっと並べてニンマリと気持ちの悪い笑顔を浮かべるのもアリかと思います笑(そして効率の悪い作業を嗜む)。僕は今のところこの一個です。

色付けが欲しい時は実機を使います。現代的で透明感のあるサウンドが欲しい時はAvalon VT737sp に搭載の真空管EQ。濃密でレトロなサウンドが欲しい時はUA-6176のプリアンプ側に搭載されたEQ、Pro-Q3と合わせてこの3つで全てのEQ処理を行ってます。

 
 
 

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