音楽制作環境(ハード)まとめ

当教室の主任講師(船橋)が普段の制作の仕事に使用している機材(ハード)をブログ連載にて紹介しましたが、最後に主な機材の一覧と簡潔なコメントという形でまとめておきます。

製品の型番をクリックすると詳しく解説したサイトやショップの販売ページに飛びますので、個別の画像は省略します。


カテゴリ 種類 メーカー 型番 台数 コメント
モニター関連 モニター・スピーカー AVANTONE Active Mixcube 1 中域のバランス、ベースとキックの確認、モノ互換確認。中音域で競合しているフレーズの整理に有用。
    MACKIE HR824mk2 2 ローエンド、ハイエンドの確認、広がりと奥行の確認。10Mとの切り替えで低域と中域の状態が掴める。
    YAMAHA NS-10M PRO 2 中域と高域の確認、低域の確認。HR824との切り替えでベースとキックの状態が掴める。
  プリメイン・アンプ SANSUI AU-D907 1 YAMAHA NS-10M PRO の駆動用。10Mとの相性は抜群。・・10Mには少々もったいない。
  スピーカー・セレクター PreSonus Central Station + CSR-1 1 スピーカーの切り替えに。手元のリモコンで操作できて仕事が捗る。内部はパッシブなので音質劣化も最小限。
  モニター・ヘッドフォン beyerdynamic DT1990 PRO 1 アレンジ、マスタリング用。雑味が無くどこまでも透明な音。クリアで細部の細部まで見渡せる。
    SENNHEISER HD660s 1 アレンジ、マスタリング用。雑味が無くマイルドで温かみのある音。クリアで広い音場。
    SONY MDR-CD900ST 1 ノイズチェック、ボーカルや楽器の録音用途。音が近いのでノイズや歪みの箇所を漏れなく発見するのに大切な道具。
  ヘッド・セット AKG HSC271 1 レッスン用、仮歌録音用。遮音性能が高いので、歌や楽器の録音時に音がヘッドフォンの外に漏れにくい。


カテゴリ 種類 メーカー 型番 台数 コメント
オーディオ信号入出力/ADDA変換 オーディオ・インターフェイス RME Fireface UFX + 1 信号の入出力、レベルチェック、ヘッドセットマイク用。ドライバの安定度が抜群なので安心して仕事に使える。
アウトボード チャンネル・ストリップ DRAWMER 1960 1 マイクプリ、チューブコンプ、バンド楽器用。コシのある音、パンチの利いた音が必要な時に用いる。
    AVALON DESIGN VT-737SP 2 マイクプリ、オプトコンプ、チューブEQ、MIX/マスタリング用。太く粘りのある低音と透明な高域。
    UNIVERSAL AUDIO 6176 2 チューブプリはレトロ、ハイスピードコンプは何にでも使える。レシオが4から=普通~深めにかけたい時に。
  アンプ・シミュレーター Kemper Profiling / RACK 1 ギター/ベースアンプのシミュレート用。シミュレーターと思えない出音のクオリティと膨大なプリセット。
  エキサイター APHEX EXCITER 1 高域及び低域拡張用。迫力のある低域や輝かしい高域が容易に手に入る。クライアントの耳がプアな時のコケ脅しに活躍


カテゴリ 種類 メーカー 型番 台数 コメント
  カセット・デッキ SONY TC-K666ES 1 汚し系エフェクトとして。ソフトウェアでは得られない真のテープサチュレーションがトラックに魔法をかけてくれる
マイク コンデンサー・マイク AKG C414 XLS 1 ボーカルやアコギの録音用。その他ほとんど何にでも使える。ニュートラルでクリアな音色。
    AKG C451B 1 ハイハット及びスネアドラムのボトム用。高域に特化したマイク。左右にパンさせるアコギを録っても〇
    MXL MXL V69 M-EDT 1 ボーカルの録音用。真空管マイクらしい温かみのあるヴィンテージなサウンドが必要な時に
  ダイナミック・マイク SHURE SM57 1 ギターアンプ、アコギ、スネアなどの録音用。これで録ることで”アノ音”になるのでファースト・コール
    SHURE BETA57A 1 パーカッション等の録音用。無印の57に比べるとこちらの方が高域が華やかな印象に録れる。
    SENNHEISER MD421mk2 1 キックやスネアのリアンプ用。低音楽器に最適だが、ボーカルにコレを使ってうまくハマる場合がある
    SENNHEISER E906 1 ギターアンプなどの録音用。フラットで優等生的なサウンドが必要な時に
    AUDIX i5 1 ギターアンプなどの録音用。同じ演奏を何度も録ってダブリングする際にバリエーション的に使用。
  測定用マイク beyerdynamic MM1 1 スピーカーのセッティングやルーム・アコースティックの調整用に。この価格にしては精度と信頼性がかなり高いので安心して使える。


カテゴリ 種類 メーカー 型番 台数 コメント
コマンド入力・ノート入力 フィジカル・コントローラー Steinberg CMC-CH 1 トラック・コントロール中心にコマンドを行うパッド。右手やカーソルがどこにあってもタッチ一発で超捗る
    PreSonus Fader Port 1 タッチ・センサー付きのモーター・フェーダーが非常に便利。トランスポートの効率アップにもなる
    behringer X touch mini 1 主にツマミでMIDI CCのカーブのリアルタイム入力に使用。時間を止めてマウスでカーブを描くよりスピーディー
  キーボード KORG nano KEY2 1 キースイッチはとても低い(或いは高い)ノートのことが多いので、専用にキーボードが1台あると超絶捗る
    studio logic numa compact2 1 88鍵のオルガンタッチのキーボード。ベンドやモジュレーションのバーもありスピーカーも内蔵で死角ナシ
電源 電源ディストリビューター VOLT AMPERE GPC-TQ 2 115V供給用。海外製のアナログのアウトボードやシンセにここから電源を供給することで本来のサウンドが得られます
    TASCAM AV-P250 3 100V供給用。この価格でも壁コンから直で電源を取った場合とは、ノイズと音質の面でかなり優位です。
  ステップアップ・トランス ELECTRO-HARMONIX EHU600 2 常用する115V機材には静音性に優れたAV-P250とこの昇圧トランスで電源を供給。

以上になります。仕事レベルで本領を発揮する道具なので、正直、趣味で音楽を作っている人には全く不必要なグレードの機材もありますが、将来の機材選びや今後の環境構築に何かしらの参考になったら幸いです。