
お疲れ様です。
少し宣伝が入ってしまいます。
ボカコレというボーカロイドのみの作曲イベントで、伴奏ピアノだけの曲で初挑戦をいたしました。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm45315459
その際、引き出しの乏しさを痛感し、ピアノ伴奏のカバー曲もやったことなかったので初心者向けの楽譜を購入して練習を開始いたしました。
その中で出てきた疑問です。
楽譜に コード Bb の時、左手 Bb, 右手 Bb, D が書かれていました (他コードも2音まで)
Bb なのに F が登場せずで、これは初心者向け楽譜だからなのか、意図的にコードの音を省いて演奏するのはよくあることなのか。はたまた、それ以外の理由でしょうか?
普段、コード Bb なら転回形を使うことはあっても、音を省くことはしていなかったので、逆に弾きにくさを感じています。
楽譜は「ぷりんと楽譜」様のものを利用しています。
よろしくお願いします。
>意図的にコードの音を省いて演奏するのはよくあることなのか。
ありますあります。
左手でドを弾いて、右手でミを弾けば、リスナーにはCの和音のムードは伝わります。ソはあっても無くても、です。
コードの5thがルートからみてP5のコードの場合(つまり、メジャートライアド、マイナートライアド、メジャーセブンス、マイナーセブンス、ドミナントセブンスなど)、5thは「弾いても弾かなくても構わない音」なので、アレンジ上省略することも多いです。
コードは「構成音を漏れなく演奏するもの」ではなくて、「リスナーに感じさせるもの」です。音楽は「感じたものが全て」なので、漏れなく網羅していなくても、コードを感じさせられればOKです。
「本当に必要な音だけで音楽を作る」ということが良いアレンジをする上では非常に大切なことです。そういった見地からP5の5thはよく省略されます(dimやaugの5thは省略したらdimやaugのサウンドが伝わらないので省略してはダメ)
だからといってどんな時でも5thを省略すれば良くなるわけではないですよ。あった方がコードのサウンドに厚みや説得力が出たり、安定感が出たりするから省略しないことも多いです。
勉強の過程において、学ぶ側は「〇か×か」で分類したくなるものですが、音楽は単純ではないので〇×で済ませられることはほとんどなく、あらゆることがケースバイケースです。(なので最終的には音感やセンスが大切で、常にそれらを磨いていく意識が大切です)