お疲れ様です。
標題の関係で、僕の記憶違いだったら大変申し訳ないのですが、レッスンの中でオルガンのボイシングは2音の方が具合が良いと聞いた記憶があります。
もしその記憶が合っていましたら、なぜ2音の方が具合が良いのか知りたいです。
よろしくお願い致します。
オルガンといっても、僕が小学校の頃の音楽室に必ずあった足踏み式のリードオルガン、教会やオペラハウスにあるパイプオルガン、電気式のオルガンなど、非常に多くの種類があります。
またそれをどんな音楽の中の、どんな箇所で、どういった目的で使うかによって理想的な演奏内容は違ってくるので、1声が最適な時もあれば10声がいい時もあります。
そんな中、1960年代からロックにオルガンやバイオリンなどのクラシック的な楽器を用いたり、クラシック的なアレンジを施したりということが行われるようになり(=バロック・ロック)、1970年代に入るとプログレッシブ・ロックやハード・ロックでオルガンが盛んに用いられ、それ以降は一般的なロックやロック寄りのポップスなどでも、ハモンドのB3オルガンをマーシャルアンプやレスリー・スピーカーでオーバードライブさせた音が使われることが多くなりました。
恐らく僕が言ったのは、この太字のところの使い方、しかも全音符などのロングトーンで伴奏として使う場合に限った話で、そういう時は3声や4声で用いると倍音が多い音色のために他のパートを圧倒してしまうし複雑な和音だと何のコードか聴き取れないくらい音が濁ってしまうので、2声で4度や5度のハーモニーにすることが多くなる、ということです(ポップスなら3度や6度の方がいい時もあります)。
もちろんそういった条件下でも音域や全体の楽器編成にもよるので、この条件なら2声が良いということも断言できません。声部が少ない方が良いサウンドになることが多い、くらいのことです。
結論:「オルガンは2声で使う」などと短絡的に記憶しないようにしましょう。1声でも10声でも使います。アレンジを知識でなんとかしようと思わないようにしましょう。常に自分の耳を信じましょう 😊
ある場面で4声で使ってみて良いと感じたら4声でいいですし(ディストーションが少なめなセッティングだったら4声だって綺麗に鳴ります)、「やっぱここにはオルガンは要らないな」と思ったら0声でいいのです。経験の浅さを知識でカバーしようとするとロクなことにならないので、経験を積むことの方に注力しましょう。
ありがとうございます!疑問があったら、やっぱり理由をちゃんと聞いて、腹落ちできるようにしていきたいと思います。
そうですね、実践して自分の耳を鍛えることがアレンジにもミックスにも繋がると思いますので、実践重視で頑張ります。
先生の仰る通りで、ポップス(ロック)でバンド楽器の曲を作っていて、そこでオルガン(ひずんだ)を3声で使用していました。その時に先生は上記で記載したことを考えて言って下さったのだと思います。
僕は耳の解像度がまだ低いのと、プロジェクトを触ってて耳が慣れたことにより、オルガンのことに気にも留めれませんでした。そういった自分のような人が予備知識として、全てが当てはまるわけではない、よく考えて判断するということをきちんとわきまえた上であれば、先生が記載した太字のところを知識(歪んだ楽器の特性)をして知っておくと、そのパートをアレンジするときにより注意深く編曲できるのかなと思うので、実践:知識=7:3位で勉強していきたいと思います。
一番は知識に頼らず、自分の耳で判断できる解像度の高い耳を持てればそれが一番だと思いますので、
そこを目指して少しずつでも頑張ります。
そうだそうだ!