船橋先生、お世話になっております。
レコーディングエンジニアとしてボーカルレックを行う場合、気を付けるべき点などはありますでしょうか?アドバイスいただけますと幸いです!
どうぞよろしくお願いいたします。
・ボーカリストがリラックスできる空気を作ってあげること
(そのためには自分もリラックスすること)
・マイクが複数あるなら試し録りをして、楽曲のジャンルや世界観や楽器編成に合うものを選択すること(あまりたくさん試し録りをしてボーカリストを疲れさせない)
・初心者の場合マイクとの距離を一定に保つのが難しいので、ポップガードをマイクから離し目にして、ポップガードに鼻を付けてから指二本分後退したポイントで気持ちよく歌える立ち位置を探してもらうといい。
・もし紙に書いた歌詞を見ていたら紙の音、シャカシャカいうような服を着ていたら衣擦れの音、ジッパーの引き手やアクセサリーから出るカチャカチャした音、などボーカリストが発するノイズに注意する
・Aメロのような静かなセクションを歌う時と、サビのように音域が高く声を張る箇所が多いセクションを歌う時で、ボーカリストの歌い易い姿勢が変化することもあるので、よく見て、例えばサビで顎を少し上げるような姿勢だと歌い易そうなボーカリストなら、サビを録る時だけマイクのセッティングを少し変えてあげるのもアリです(距離が変わらないよう注意)
・レコーディング中、ネガティブな表現を極力避けること
(テイクが良くなくて録り直しする時でも「すごく良かったけど、きっとまだイケると思います!」的な)
・歌った後「少々お待ちください」と言われて、エンジニアやプロデューサーやアレンジャーが何やら話している間、シーンとしたブースで待たされている時間はメチャクチャ不安になるので、「いい感じでしたね」とかひと声かけてから待ってもらうか、歌い終わったらコントロールルームに来てもらって一緒にプレイバックを聴きながら「どうですか?」など会話への参加を促して意見や要望を聞くといい。
こんなところか!
詳細にありがとうございます!技術的な部分だけでなく、メンタル的な部分にも気を使ってあげると良いということですね。これらの点を意識してレックに臨みます!