船橋先生 いつもお世話になっております
以前聞いていただいた曲のミックスができましたのでアドバイスいただきたいです。
ローカットやボリュームオートメーションでのフォーカスチェンジを自分なりにしてみたのですが、正直やればやるほどわけがわからなくなってしまいました…
音源では2ループしています。今後提出する可能性があるので、パスワード付きのギガファイル便で提出いたします
よろしくお願いします。
全体としてローが無さすぎる。下がスカスカで上ばかりカシャカシャいってる感じになってるね。
キックがオケに馴染んでない。この曲はキックの登場頻度がかなり高い上に不定期だから、もっとオケに馴染んでないとこのように悪目立ちするよ。コンプ、エンベロープシェイパー、EQ、もしくはひずみ系のエフェクト処理でエッジを丸めたい。
それと100Hz少し下くらいにキックのピークがあって、そこから下が全然無く聴こえる。だからキックがトツトツいってるばかりで曲全体のサウンドの下が支えられていないです。登場頻度が高いからあまり重低音がボンボン出るのは良くないけど、これでは軽すぎます。
あと、ベースも上の方が中心のサウンドで重みがない。曲のサウンドの腰が高いのは、このキックとベースのせいかな。十分に重みも太さもある”良いベースの音”というのが自分の中に無いと調整のしようが無いので、良いミックスを注意深く聴いて研究すること。あとその他のパートの低域ももしかしたら削り過ぎている?のかな。。
ミックスの準備としてのハイパスフィルターは、元々のそのトラックのサウンドに対して、"変化がないように"ローをカットするよ。”変化”させるのはミックス作業が開始してからで、準備=まだ音作りじゃない、だから、バイパスボタンをオンオフして音が変わるようなら削り過ぎ。「どう聞いても元のサウンドから変化していない。けれど不要な低音はちゃんとカットされている」という状態にすること。その後ミックスで各トラックの低域を押さえる必要があればシェルビングで必要なだけ押さえる(必要無ければ押さえない)。
自分の中に基準が無いと迷ってばかりでゴールにたどり着かないので、似たようなジャンルの曲(プロが作ったもの)をお手本にしてそれに寄せていくといいです。
フォーカスの移動については違和感はそれほど感じなかったです。それより全体のバランスだね!
#あと、アバターを設定しておいてください 🙂
船橋先生
ありがとうございます。
低音部分を見直し、キックの種類を変えピッチを下げ不用意なEQのピーキングをなくし、ベースはハイパスフィルターをなくし音自体も変更しました。
その他細かいバランスも変更してみました。
ファイルに、新たな2mixと一応ドラムとベースとシンセベースのみのmixがありますので、評価のほどよろしくお願いします。
ダウンロードキーは前回と同じです。
おおーだいぶドッシリしたね。よく動くベースだからそれくらい倍音が抑えられていてもいいです。キックもいいと思う。
ベースを2~3dB下げて、スネアを2dBくらい上げたらいいより良いバランスになるはずです 🙂
このようになりました。バランスが最初より良くなったとわかりました。
この曲のアレンジはいかがでしょうか?個人的には特にイントロとサビから素人感というか、安っぽい雰囲気を受けるのですが、具体的にどこが、と言われるとあまりわかりません。
もしかするとミックスの問題なのかもしれませんが、プロレベルの楽曲とこの曲の違いなどあれば教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
※次からは、同じ楽曲でも別の質問をする時は新しいトピックを立ててもらえると嬉しいです!
ではプロの次元でガチでダメ出しするのでね!!(プロの次元での話なので他の方、勘違いしないように、です。)
◆冒頭のドラムのフィルインが打ち込み丸出し
強弱、音色、タイミング、グルーヴ、フレージング、ストーリー性など
このサイトのトップに残暑見舞いの動画が貼ってあって、メロの合間合間にティンバレスのフィルが入っているでしょう? 上に書いた、ダイナミクス、タッチ、タイミング、グルーヴ、フレージング、ストーリー性、どの要素にも”これは打ち込みだな”という要素は無いですよね。プロが聴いても判別はつかないようにしています。
ドラムに限らず、トランペットでも、バイオリンでも、ギターでも、"ソロ演奏"というのは打ち込みの粗が出やすい。もし生演奏を使うのではなく打ち込みで済ませるなら、相当な覚悟を持ってやらないと、です。
◆後半出てくるギターも同様
"打ち込み丸出しのギター"で用が足りたのは、数十年前までの安っいエロゲーまでです。今は素人が作るボカロ曲でもギターだけは生の時代なので、打ち込みの時点でアウトです。ギターを弾ける人に任せること。
◆全編に渡る打ち込み感
これも手前味噌になっちゃうけど、このサイトのトップにある動画"第6回MPC2021 スーパーダイジェスト"の5分50秒くらいから僕が作ったBGMが流れるけど、ワウギターは弾いてるし、ピアノも弾いてるし、ベースも弾いてるし、リードシンセも弾いてるし、弾いてないのはブラスとドラムだけかな... もちろん修正したり場所によってはクオンタイズしてるけど、例え音源を使っていてもリアルタイムで演奏して入力したものって、マウスで棒を書いたりコピペして作ったものとは違ってきます。
シンセベース、シンセドラム、プラックシンセ、、アレンジが生楽器系じゃなければ問題にならない。テクノとかトランスとかEDM全般とかですね。それでも僕の旧友の増田武史ってのがジャニーズやハロプロのアレンジを山ほどやってますけど、僕と同じでほとんど鍵盤を弾いて入力してると言ってました。そうしないと有機的にならない...ボカロ曲なら"それも味の内"なんでしょうが、フュージョン、ジャズ、ロック、ファンク、ソウルなど従来からの"生系"は、”生系の楽器を使ってるけど打ち込み丸出し"では、商品としての競争力はかなり低くなります。
ありがとうございます。
アレンジというより音自体のクオリティだと理解できました。
もう少し研究が必要な部分になりそうですね…