「どれを買ったらいいですか?」生徒によく尋ねられます。明確な答えはありませんが、あまりに無頓着なのも、またアホみたいに拘るのもどうかと思っています。そこで自分なりに以下のようなメーカーから選んでいます。
ライン・レベルのオーディオ信号ならカナレ
オーディオ・インターフェイスとスピーカーをつないだり、実機のコンプやEQをつなりだりする時。これらには “カナレ” というメーカーのものをすすめています。クッソ高いケーブルから信じられないくらい安いケーブルまである中、標準的な価格で信頼性も高いので、そこらへんのバランスが非常に良い、と感じています。
マイク・ケーブルもカナレ
マイク・ケーブルも同様にカナレの製品をおすすめしています。コネクタ部分がノイトリック社のものから選んでいます。理由は ”心配無用” この一言に尽きます。
ハイ・インピーダンスはベルデン
エレキギターや、エレキベースなど、ピックアップマイクから出力されるハイ・インピーダンスの信号には、”ベルデン” というメーカーのものをおすすめしています。ハイインピの信号伝達はケーブルのメーカーや商品によって音色がけっこう変わってくるので「使ってみて自分がしっくりくるものが良い」と伝えています。
個人的には、あれこれ色々と使ってみて、結局定番の#8428を使っています。”飾り気は無いがしっかりした音” そんな印象です。アンプやインターフェイスとつなぐシールドだけでなく、ギターやベース内部の配線にもベルデンを用いています。メーター単位で切り売りしているので必要な長さを購入して自作しています(コネクタはスイッチクラフト)。
同じベルデンでもメキシコ製、中国製、アメリカ製でそれぞれ若干音が違うようですが、あまりそんなところまで気にしていません。ギターをより音楽的に演奏することや、音楽全体のバランスの方がずっと大事なので。
スピーカー・ケーブルもベルデン
パワーアンプとスピーカーをつなぐケーブルです。約40年前、1メートル¥200円のパイオニアの4芯のスピーカー・ケーブル(今と物価も違うし、当時中学生の自分にはかなり高価でした)から、どこでも売っている安価な2芯のスピーカー・ケーブルに替えた時、「アレ!?」と思い(楽器の分離が悪くなったように感じた)、聴き比べてその差を確信してからというもの、ケーブル類には注意を払うようになりました。
しかしながら1メートル1万円もするケーブルを使って喜んでいるような人達にはどうしても否定的な目を向けてしまいます(何億円も投じて建てられるプロユースのレコーディングスタジオや、テレビやラジオの放送局だって1メートル1000円以下のケーブルを使っていますので)。そういったわけで、スピーカー・ケーブルにもカナレ、4芯で贅沢にも無酸素銅(OFC)を用いたものを使っています(1メートル130円)。
ギターアンプ内のスピーカー・ケーブルにはベルデンの#9497(黒と橙の2本をよじりによじったヤツ=通称ウミヘビ)を使っています(1メートル¥300円)
BELDEN ( ベルデン ) / 9497 スピーカーケーブル
こんな感じですかね! ケーブルを選ぶ際の参考になれば幸いです!
あなたもこの教室で習ってみたいなら…