【Frequency】ダイナミックEQ / Steinberg (Cubase 付属)
オーディオの録音レベルが低かったり、音源からの出音のレベルが低かったり、そういった低いレベルの信号に低いレシオでコンプを使う際、スレッショルドを一番下まで下げ切っても必要なリダクションが得られないことがあります。そんな時はコンプの前段で単純にゲインを上げたい。
ゲイナーとして使う
その場合、Gainer という “レベルを上下するだけ” のプラグインが便利なのですが、僕がしばらく使っていた kHz(キロハーツ)のその名も “Gainer” が、32bit内部処理のプラグインだと気が付きまして(“bitter” というフリーのプラグインでプラグイン・エフェクトの内部処理が何bitなのかが調べられる) 、それで64bit処理のものが無いかと他を探してみたものの使い勝手のよさげなものが無い。そこで Cubase オマケの Frequency をゲインを上下するために使っています。・・・そのためだけに使うにはちょっとデカい気もしますが。
使うのは右下のフェーダーだけ。うっかりどこかを触ってしまってEQが働いては困るので、全てのバンドがoffで立ち上がるようにデフォルト設定して使っています(自称まっくらモード)。
ウィンドウの解像度が変えられない
これ、DAWのオマケ・プラグインとは思えないほど優れたEQですが、6dBごとに入っているゲインの目盛が4ミリくらいの幅しかないので笑(カーソルを4ミリ動かしたら6dB動いちゃうってこと)、小数点以下の調整には全く不向きということで使っていません。でも Gainer として重宝しています。
よく使うものは上部に集中させる
最もよく使うEQとダイナミクス系はこれで全部です。いちいちフォルダーを開くのも面倒なので出しっぱなしです。クリエイティブなアイディアは脆く儚いものなので、「えーとえーと」なんて探している2,3秒の間にイメージがどこかへ飛んでいっちゃう。だからサッと触れることが大事です。
手際のよい作業で “ゾーン” に入る
それと使うエフェクトを限定することでそのエフェクト自体の操作にも精通するので、何をするにしてもパパパっと手際よく作業が進む。そうするとアレンジやミックスの作業全体にリズムが出てきて脳がいわゆる「ノッた状態」になり集中力も高まります。そんな状態をぶった切る「えーとえーと・・・」という時間を無くすことが僕にとって大切で、それゆえ使いもしないものをズラズラと並べたくないのです。