エレキギターに電源要らない

以下、生徒とのやり取りからの抜粋

アンプに繋いでいないエレキギターは、弦の振動が空気を揺らして音になるので、ほぼ弦の音しかしません。中が空洞のエレキギターの場合は多少の箱鳴りがしますが、アコギほどではありません。

そして、エレキギターについているピックアップマイクは電源を必要としません。100ボルトも電池もファンタム電源も何ひとつ必要ではありません。「磁界の中で鉄が動くと銅線のコイルに電流が発生する」、という「自然現象」です。つまり発電です。この仕組みに電力は必要無く、逆に発電します。この仕組みを応用して、人が歩くと発電する歩道とか、自動車が通ると発電する道路などの研究が進んでいます。だからエレキギターには電源は必要なく、エレキギターは発電装置だと思ってください。

しかしギターで発電した非常に微弱な電流ではスピーカーを動かすことは出来ないので、アンプで大幅に電流を強めます。エレキギターから出てきた超微弱な電気信号を、数十ワットから数百ワットという大電流に増幅します。千ワットを超えるベースアンプもあり、感電したら死にます。このように大きな電流にすることを増幅といいます。増幅には当然電源が必要なので、アンプに電源を供給する必要があります。コンセントにつながなければアンプは動きません。

アンプで増幅した大電流をスピーカーに送ると、前述の「自然現象」が逆に働いてスピーカーから音が出ます。この仕組みにも電力は必要ありません。

エレキギターに直接ヘッドフォンをつないでも音が鳴らないのは、エレキギターからの電流が非常に微弱であるのと同時に、抵抗値の高い”ハイ・インピーダンス信号”という電気信号なので、ヘッドフォンを動かすための電気信号とは根本的に種類が違うからです。

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古い自転車でタイヤの横についている電灯は、自転車を漕ぐことで上記の自然現象が起こってコイルに電流が生じます。つまり発電です。それによって電球が光ります。これを逆にしたのがモーターです。コイルに電気を流すとモーターが回ります。フレミングさんすごい!
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エレキギターをアンプに繋がずに弾いた音は、前述したとおり、弦が空気を揺らして音が生じます。耳に届くのはほとんどが弦の音です。ボディの音など耳に届きません(特に空洞の無いタイプ)。ネックが少しだけ振動しますが音を発するほどではありません。顎などをくっつければ骨伝導で音が聞こえるくらいです。


グレッチのDUO JET。Fホールが無いから一見するとソリッド・ボディのエレキに見える。でも実は中に空洞があってちゃんと箱鳴りする。それがこのギターの音色の特徴のひとつ。

エレキギターはアンプとセットでひとつの楽器なので、アンプに繋いでいないエレキギターは楽器未満です。人に聴かせる音ではないし、自分が聴くべき音でもない。練習の時もアンプを繋がずに練習するのはとても良くないです。いざアンプに繋いだ時に、思っていたのと全然違う音やバランスになってびっくりするのと同時に演奏時の様々なノイズが盛大に出て、それらをうまくコントロールできなくて苦労することになります。なので普段の練習からアンプを鳴らすか、周囲に配慮するならオーディオインターフェイスに繋いでヘッドフォンでモニターするといいと思います。

・・・近頃の自宅練習用小型アンプには、ヘッドフォンジャックのある製品も増えたねー。増えたというかほとんど、かな。

 
 
 

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