【連載】My Plugin FX #15 Bass & FX

 

今回はローエンドのエンハンサーと特別なエフェクトです。

 

【RenaissanceBass / WAVES】ロー・フリーケンシー・エンハンサー

同じWAVESにMaxxBassなんていうのがあって、機能は同じくどちらも低音の量感を増すためのエフェクトです。MaxxBassの方がパラメーターがたくさんあるんだけど、アレコレいじってもなかなか欲しい音にならない。それに比べてこちらはフェーダーをグイッとするだけで「あ、コレコレ」となるので、いつの間にかこちらしか使わなくなりました。確か倍音成分のバランスを変えることで、基音の音量が上がったように”錯覚させる”というエフェクトだったと思います。僕は単にサウンドを太くするという用途で使ってますけどね。

 
【LoAir / WAVES】ロー・フリーケンシー・エンハンサー

こちらはガチで低域をブーストするエフェクトです。かかり方が半端じゃない。特にLo-Airの方のツマミは1オクターブ下がガンガン出てくるので、試す人はスピーカー壊さないように注意してね。これは一般的な楽曲に使うというよりは、ハリウッド映画のトレーラーのような重低音の空気感が欲しい時に役に立ちます。30Hzあたりかそれ以下までしっかり見通せるスピーカーを使っていない人は関わるのはやめましょう(ヘッドホンではチェック不可能です。音として聴こえても”量”が把握できないのです)。

 
【StutterEdit2 / iZotope】

以前よくお世話になったStutterEditの最新版です。何でもかなり色々できるようになっているそうですが、導入したばかりでクイックスタート・マニュアルすら読んでいないので何ができるのかまだ全然わかってません! 今後チュートリアルなど見て色々試してみたいと思っています。

 
【TapeStop / Kilohearts】

テープやレコードの回転を急に落として止めたり、再び加速して元通り再生したり、皆さんも耳にしたことのあるそういうギミックをシミュレートできる些細なエフェクトです。もっともっと複雑なものもあるみたいですが、だいたいが「ギャーァゥッ」って止めるか「グゥワァーン」って再生を開始するかしか使わないのでこれで十分。変化の速度も調整できるし中央のカーブで変化のニュアンスも調整できます。確かフリーだったと思う。

 
【Spectral Multiband Resonator / 4ms】

ショートディレイをかけてフィードバックを上げると「イーン!」と特定の周波数がリンギングしますよね。あの感じを積極的に起こすエフェクトです。どんな楽器にも特定の倍音みたいなものを付け加えられる。しかもそれを音楽的な音の高さに調整できます。例えばHip-Hopでスネアのリンギングをキーの主音に固定したりとか。しかもしかも複数鳴らしてコードにすることもできる。つまりハイハットを叩くたびに余韻がメジャーセブンスコードで鳴る、みたいな。トリガーの度にコードを変えたりもできます。

で、この特殊なエフェクトが使いたいばかりに、SoftubeのModular(モジュラーシンセサイザーシステム)を導入してしまった笑

SoftubeのModularは、DoepferのEuroRackのプラグイン版と思って貰えたらいいです。サードパーティー各社からリリースされるモジュールを購入して組み合わせ、自分独自のシンセサイザーを組み立てていく。ハードウェアだったらこんな感じ。

 
 
 

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