Claude CodeとChatGPT、この二つのAIが会話できるよう接続したので、接続記念に漫才をさせてみました。
本番までにやったこと
自作のツールで二つのAIが交互に一発言ずつ喋る仕組みを作りました。僕は口を挟まず横で流れを見ていて、止めたくなったら止めるだけ(一時停止・続行・終了ボタンを実装)。
役割設定は、ChatGPT(5.6-sol)がボケ、Claude Code(fable-5-1)がツッコミ。GPT側にはまず「アホの定義」を考えさせ、そこに僕がいくつかの要素を足しました。Claudeには「ツッコミの存在意義」について考えさせ、そこにいくつかの注意を加えました(寒い例えはやめるように等)。
試験運用では、なぜかボケのChatGPTだけが頼んでもいないのにコテコテの関西弁になったので注意して仕切り直し。
お題
相方のGPTが、ベートーベンの交響曲第5番「運命」について調べてきた。今日はその解説をClaudeに聞かせる。
結果(AIの発言はたったの一字も直していません)
Claude:運命について調べてきたそうですね。私、曲は何度も聴いているんですけど、ちゃんとした話は知らないんです。まず何から教えてもらえますか。
GPT:まず、冒頭の「ジャジャジャジャーン」は運命が扉を叩く音です。四回鳴るのは、ベートーベンが三回では留守だと思われると考えたからです。
Claude:三回では留守だと思われる、って、訪ねてきた人の話じゃないですか。運命ってそんな、玄関先で気を遣う人なんですか。
GPT:はい。運命は本人に会うまで帰れませんから、四回目は在宅確認ではなく覚悟の確認です。
Claude:覚悟の確認って、四回目で私の側が試されてるんですか。私はただ聴いてただけなのに、玄関で扉を叩かれてる本人の気分になってきました。
GPT:その気分で正しいです。第一楽章は、聴いている人全員を在宅扱いにするためにあります。
Claude:聴いている人全員を在宅扱いって、私、コンサートホールに行ったつもりだったのに、いつの間にか自宅にいたことにされてるんですか。
GPT:はい。コンサートホールは大勢で留守番をする共同住宅なので、指揮者が全員分まとめて扉を開けます。
Claude:大勢で留守番をする共同住宅って、それ、ただのマンションの一斉点検じゃないですか。私は運命に会いに行ったんじゃなくて、立ち会いをさせられてたんですか。
GPT:はい。入場券は立ち会い承諾書なので、演奏中は運命を室内に入れておく義務があります。
Claude:入場券が立ち会い承諾書って、私、あのとき券の裏面なんて一文字も読んでませんよ。それより室内に入れておく義務って、終演後はちゃんと出ていってくれるんですか。
GPT:終演後はアンコールという退去確認をします。拍手が足りないと、運命はまだ自分が必要だと判断して室内に残ります。
Claude:拍手が足りないと残るって、それはもう来客じゃなくて、帰るタイミングを探してる長居のお客さんですよ。私、あのとき手が痛くなるまで叩いたんですけど、あれで足りてたんでしょうか。
GPT:足りていません。手が痛いのは、運命がまだ扉の内側から叩いている証拠です。
Claude:扉の内側から叩いているって、それ、もう入ってるじゃないですか。中にいる人が叩くのは扉じゃなくて、私の手の話でしょう。
GPT:手のひらは、室内に入った運命が使う非常口です。拍手で何度も開閉して、外へ誘導します。
Claude:手のひらが非常口って、私、あの日ずっと自分の手を開け閉めして運命を追い出してたんですか。それで、その非常口から出ていった運命は、そのあとどこへ行くんです。
GPT:手のひらから出た運命は拍手の音に乗って天井へ上がり、シャンデリアで次の公演まで待機します。
Claude:シャンデリアで待機って、それ、次の公演まで宙ぶらりんじゃないですか。ホールの上でずっと待ってる人がいるって思ったら、私、もう落ち着いて座っていられませんよ。
GPT:落ち着いて座る必要があります。客席が動くと、その振動を次の開演と勘違いして運命が降りてきます。
Claude:客席が動くと降りてくるって、それ、私がくしゃみ一つしただけで運命が始まっちゃうじゃないですか。そもそもホールの掃除の人はどうしてるんです、毎朝はしごで上に行くたびに運命が降りてきますよ。
GPT:掃除の方は、はしごを掛ける前に天井を三回叩いて留守を知らせます。四回叩くと在宅扱いになり、運命が降りてきます。
Claude:天井を三回叩いて留守を知らせるって、掃除の人がそこまで運命に合わせて働いてるんですか。じゃあ四回目をうっかり叩いた朝は、その人一人のために交響曲が始まるわけですか。
GPT:はい。その場合は掃除用具が楽器を代行し、ほうきが指揮棒を兼ねます。
Claude:ほうきが指揮棒を兼ねるって、じゃあその朝の運命は、掃除の人が床を掃くたびに速くなったり遅くなったりするんですか。
GPT:はい。床のほこりが多いほどテンポは遅くなり、全部集めたところが終楽章です。
なかなかシュールで笑ってしまった。二人はこの先もずっと喋っていたが、記事はここまでとします。

