Steinberg WaveLab Pro9.5でCDアルバムを作成

CD・・・今となっては前時代的なメディアになっちゃいましたね。とはいえ所有欲の比較的強い、オタク系の人達の間では根強くCD文化は残っていますし(コミケでのCD販売、アイドルのCD購入等)、また「パソコンやスマホは苦手だし今さら・・・」というご年配の方もやはり音楽を聴くならCD。うちのオカンもCDラジカセで美空ひばりを聴いてます。

お気に入りを集めてCDを焼く

で今回、Steinberg社からリリースされている ”WaveLab Pro9” というマスタリング・ソフトを使って音楽CDを作成しましたので、簡単に手順を記しておきます。なぜかってこのソフト、ウェブ上の日本語情報がマジ少ない! わからないことがあってググりまくっても何もイ出てこない! ・・・英語なら情報いっぱいあるんですけどね。そんなわけで、どこかで困ってる誰か(日本人)がラッキーにもここに辿り着いたらウレシイんじゃなかろうか? ということで。

オーディオ・モンタージュ

CDを制作する時には、このソフトでは ”オーディオ・モンタージュ” というものを作るんだそうですよ。ハイこの時点でもう意味がわかりませんね。たくさんのオーディオ素材を寄せ集めて、ひとつのファイルなりメディアなりにまとめるので、それを ”モンタージュ” と呼ぶことにしたみたいですよWaveLabでは。

空のプロジェクトを開き・・・

ファイル>新規>オーディオ・モンタージュ>テンプレート>CD Standard、ですよ。

ファイル>ファイル構造をほじくっていって>CDに収録したい音声ファイルを選択

下のエリアにドラッグ&ドロップするとこんなダイアログが出るので、通常のCD制作の場合、”現在のトラックに・・・順に並べる(リニア)”を選択せよ

すると下の窓にズラッと各音声ファイルが並びます。

この時点で曲間はデフォルト設定値(確か2秒)になりますが、あとで変えられるので気にしない。

次に、曲ごとの音量を揃えたいですよね。デジタル音声信号の音量は3種類の値で示されます。

★ピーク・レベル=瞬間の最大音量の値
★RMSレベル=一定時間内の音量の平均値
★ラウドネス=楽曲やドラマや映画全体の音量

放送業界の音量戦争

その昔、音声のデジタル化や、マキシマイザーの普及に伴って、TVCMの音量が「他社に負けまい」と馬鹿みたいにデカく作られていた時期がありました。番組とCMの音量差や、チャンネル間音量差がある種の社会問題となり、その後厳しい音量規定が設けられて現在に至っていますが、その基準には、もっとも聴感上の音量に近いとされる、”ラウドネス値” が用いられています。

で!このソフトには、”楽曲ごとのラウドネス値のバラつきをなくす” という夢のような機能がありまして、それを使用すると、曲ごとにバラバラだった音量が一瞬で揃えられてしまいます。モンタージュの、ファイル>処理>メタノーマライザーです。メタノーマライザー!!、なんか名前もかっけー!!

「メタノーマライザーーーーーーーーー!!!」と叫びながらボタンをポチると、こんなダイアログがイ出てきます。

ラウドネス値の最も高いクリップに全曲揃えてもいいですし、もしそれでオーバーレベルするようなら、デジタルピークを制限するなり、絶対値で-17LUFSなどと指定してもいいでしょう。ちなみに日本の公共放送は、番組全体の平均ラウドネス値が、-24.0LKFSになるよう作らねばならない(誤差1.0LKFSまで許容)という規定になっています。現在、NHKを含む全ての放送局、全てのCM、全ての番組(生放送含む)が、ラウドネス値:-24.0LKFS(±1.0)に沿って作られています。

奥さん見てコレほら! たくさんの楽曲が一瞬で目標のラウドネス値に!!

さてCDを焼く準備として、曲間の時間を設定しましょう。アプリケーション・ウィンドウ上部のメニュー、CD>機能>詳細設定で、以下のダイアログが開きます。

最上部の2項目にチェックが入っているか確認。ここでマーカーを作成することでランダム・アクセスが可能、つまりCDプレイヤーで「どの曲のアタマに飛べる」ということです。次に曲間の空白時間を好みで設定。曲間の標準は「昔4秒今2秒」。現代人はせっかちだー

さて、下の黄色い枠の左には、ISRC(国際標準レコーディングコード)という国際的なレコーディング(録音物=楽曲)管理番号を入力します。ISRCは録音ごとに付けられるので例えば15曲入りなら15曲分、もし同じ曲のリミックスや別バージョンが入っていればそれにも与えられます。これは録音物が放送などで使用されたときに,その権利関係の取扱いを簡単にする目的で与えられる世界基準のコード。日本国内では、日本レコード協会が発行しています。

右側の黄色い枠は、JANコードといって商品コードですね、それを入力します。製造メーカーなどが、然るべき機関に申請すると発行されるもので、どこでも見かけるバーコードは、このJANコードを図形化したものです。

諸項目を入力してOKすると、各クリップの曲間が整えられると同時に、クリップの先頭にマーカーが入力されています(マーカー・タブで確認)

さ、あとは焼くだけですね! なぜ一般的に ”CDを焼く” という表現を使うのかというと、CD-Rの表面に強力なレーザー光線を当てて、光が反射しない点や線を描いていくからなんですね。あたかもレーザー光線がCD盤面を”焦がして”いるかのようだからです。

ドライブに空のCD-Rを入れて、上部CDタブ>機能>オーディオCDまたはDDPの書き込み、と進むとこんなダイアログが開きます。
上部の窓でドライブを選択、次に書き込み速度を選びます。書き込み速度を落とした方が、理想的な位置に理想的な形の “精度の高い焦げ” が作られるので、再生した際の ”読み込みエラーとその補完” の頻度が減って、結果として音が良くなります(CD-Rのメーカーやグレードによってもかなり変わりますが。長らく太陽誘電のCD-Rが音楽業界のデファクト・スタンダードになっていたのは、やっぱり音が抜群にいいんですよね♪)。

だから昔はよく等倍速、つまり再生するのにかかる時間と同じだけかけて焼くということをしましたが、今のドライブは48倍などの高速書き込み対応なので、そういったドライブであまりにゆっくり焼くと、モーターの回転精度とか、回転軸の精度やベアリングの精度などによって、逆に良くない結果になっちゃうんですよね。それで等倍速とか2倍速なんていう選択肢は選べないようになっています。ドライブを選んで表示された中の最も遅い速度で焼くと良いでしょう。

また当然、書き込むドライブも、PCに搭載されている1500円のドライブより、高額な業務用のCDライターの方が断然音がいいです。これもSONYの何がいいとか、TEACの何がいいとかありましたね。・・・今はもうDDPの時代だから、仕事にCD-Rは使われなくなりました。DDPについては、またいつか書きますね。

ハイあとは、焼き上がってトレイがシャー!っと出てくるのを待つだけですね。一般のCDよりCD-Rの方がキズがつき易いのでご注意を!

 
 
 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次