歌手

いつからか ”シンガー・ソング・ライター” とか ”アーティスト” とか呼ばれる人たちが音楽業界を席巻し、詞の世界観やアレンジばかりが先行する音楽が世の中に蔓延していったわけなんだけれども、もっと前、僕が幼い頃には ”歌手” と呼ばれる ”歌のプロフェッショナル” がブラウン管の向こうでキラキラと輝いていて、それはピアニストが素晴らしいピアノ演奏を披露したり、ギタリストが素晴らしいギター演奏を披露するのと同じく、歌手達は”素晴らしい歌” を披露し、自分で歌詞を書いているわけでも作曲しているわけでもないし容姿が別段優れてなんかいなくとも、圧倒的な歌唱力で人々を魅了し心を揺さぶる存在であった。

平成以降そういった人達 ”歌手” を目にする機会は圧倒的に減ったのだけれど、今日(2019年12月27日)、 テレビ朝日の『Mステ・ウルトラスーパーライブ』で、久しぶりに ”歌手” を目にしたような気がした。それが上(昨日放送。これは加藤がいるからスッキリか?)の中元みずき、の ”歌唱” であった(今年の紅白にもディズニーメドレーで出演するそうだ)。

アーティストやシンガーソングライターの歌がどヘタクソでも ”味” や ”個性” で片付けられてしまう時代ではあるけれども(だから十人並みの歌唱力というだけで”実力派”とか言われたりする)、本当に素晴らしい歌や素晴らしい演奏は、ジャンクフードではない ”本当に旨いメシ” と同じで、単純軽快にズドンとくる。それは理屈ではなく生理のように思う。

彼女は2000年の生まれだそうだ。期待が膨らむと共に、彼女を活かすことのできるプロデューサーがこの国にいるのかを考えると甚だ不安である。

オーケストラをバックに歌った動画はこちら

 
 
 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次